見えている問題は1割?(ハインリッヒの法則)

久しぶりに投稿します。

このホームページの「問題の種類」のページで、問題を4つの象限で説明しています。

第1象限のように「あるべき姿」も「現状」もはっきりして顕在化している問題とそれ以外の問題は、それぞれどのくらいの比率であると思いますか?

「そんなことは、検討してみないとわからないだろう」と言われそうです。
たしかに、その通りで実際に要因を分解してみないとどのくらいあるかはわかりません。
しかし、どのくらいありそうか当たりをつけることはとても有効です。

その参考になるのが「ハインリッヒの法則」です。とても有名な法則なのでご存じの方も多いと思いますが、簡単に説明します。

この法則は、アメリカのハインリッヒ氏が労働災害を5000件以上を調べた所、1件の重大事故が発生する背景には、軽微な災害が29件発生しており、さらにケガには至らないものの「ヒヤリ」「ハッと」した出来事が300件あることを見いだし、経験則として発表したものです。「1:29:300の法則」ともいわれます。

 

この経験則は、その後いろいろな事象にも当てはまることが事例として紹介されています。Webなどで検索すると沢山出てきます。

さて、この法則から、顕在化している災害は1+29=30件で、問題にはいたらなかった潜在化している出来事が300件あることになります。この30件と300件の比から、潜在化している問題は、顕在化している問題の10倍はありそうだと当たりがつけられます。

氷山に例えると、海面から上の見えているところが顕在化している問題でおよそ1割という具合です。
その海面下には9割の見えていない潜在化した問題が隠れているということになります。

 

 

実際に、問題解決の初期段階で、リスク抽出や問題の洗い出しをすると、初めに想定していた問題の何十倍もの問題候補が発見されることを経験しました。
だいたい、参加者10人くらいで一日議論すると70から100程度出てきます。
この数字がどんな話し合いをしても一致するのでとても不思議です。私は、このハインリッヒの法則の比が、社会の営みがもつ不思議な数字のマジック(不変数)ではないかと思って活用させていただいています。

 

公開を始めました。今日のお題は、「問題発生の背景を考える」です。

本日、正式にホームページとブログを公開することとしました。

これから、お世話になった方々に、順次公開のご案内を出していこうと考えています。

皆様のご声援、ご支援をよろしくお願いいたします。

さて、

正式公開日のお題は何にするか、ずいぶん悩みましたが、

「問題発生の背景を考える」としました。

問題解決を進める上で、もっとも大切な部分だと考えています。

その割には、いろいろな本を読んでも、はっきりしないと感じているからです。

私なりの理解をご紹介しながら、皆さんと一緒に完成度を高めていきたいと思います。

始めに、問題の定義を再確認しましょう。

問題とは、「あるべき姿」と「現状」のギャップ(差)

でしたね。

たとえば、「売上が1.9億円未達」という問題であれば、以下のような構造になります。

そして、このギャップ(問題)は、活動のある時点の結果を表しています。

そうなのです。結果だけしか表していないのです。

問題(ギャップ)としては分かっても、これだけでは問題の解決はできません。

原因を分析し解決策を考えていくことになりますが、そのためには、問題が発生した背景を理解し原因分析に進むことになります。

問題発生の背景は、4つの要素で構成されると私は考えています。

上の図から4つを示すと、

①活動の理由

②活動の事実

③制約条件(限定)

④想定外の事象(反証)となります。

こうした点を探っていくことで原因を見つけていくベースとなる情報が入手できるはずです。

 

話が飛んですみませんが、

私は、テレビ朝日が放送している「科捜研の女」のファンです。

毎回、流れはほぼ同じですが、その中で語られる①~④の説明をワクワクしながら観ています。

 

話を戻します。

こうした、4つの要素が、どうして問題発生の要素となるのでしょうか?

この点は、論理的な話を構成するためのモデルであるトゥールミン・モデルから推察しました。

以下がトゥールミンモデルです。

物事を論理的に考察していく構造はどれも同じ構造をしているという理解です。

こうした「活動の理由」や「活動の事実」、「制約条件」、「想定外の事象」は、すべてが既知な情報ばかりではなく、未確認の情報や不完全な情報となっている部分があります。こうした未知の情報を含めてブラックボックス化している問題発生の背景を明らかにしていくことになります。

(ちなみに、こうした活動のプロセスを定期的に確認する作業を「振り返り」とも言います)

問題発生の背景を明らかにできたら、問題発生の原因にせまる問いや仮説を立て、問題を紐解く糸口を発見していくことになります。

以上を整理すると、問題解決のステップにおける拝啓の調査は、以下にステップになります。

①問題発生の背景となる4つの要素の情報を集める

②収集できた要素を図のような関係図(系統図)にまとめる

③不足している要素をブラックボックスとして各要素から把握する

④把握したブラックボックスの要素をもう一度現場に戻って調べる(裏付けを取る)

⑤採集した要素を整理して関係図をまとめる

ここまで、出来たら、次の原因分析のステップに入っていくことになります。

なんか、こう書くとステップが長いですね~(^^;

次回は、それを如何に簡潔に進めるかを考察してみたいと思います。

今日の問題の背景についての考察も深めていきたいと思います。

皆様のご意見をいただけると幸いです。